ユリイカです。
血液検査をしてヘモグロビン値が異常に低い結果となり始まった鉄欠乏性貧血の治療。
今までも飲んでいた鉄剤で、思いもよらぬ下痢、嘔吐、薬疹などの激しい副作用に襲われました。
貧血は慢性化すると本人も症状に気付けず、そのまま放置すると取り返しのつかない大変危険な病気になりえる厄介な状態です。
多くの女性、そして実は子どもにも隠れ貧血は多いのだとか。
現在、私は徹底的に貧血を改善するべく治療中です。
鉄欠乏性貧血とその症状

今回の記事では貧血の中でも鉄欠乏性貧血(貧血の中でも最も多いタイプの貧血)についてです。
健康診断や何かのきっかけで病院で血液検査をした際に、ヘモグロビンの値が11.3g/dl以下であれば貧血と判断されます。
ちなみに女性は11.3〜15.2g/dlが正常な値。
自覚症状として、下記のようなものがあればいちど貧血を疑うべきです。
- 目眩や立ち眩み
- 倦怠感や気力の低下
- 頭痛
- 軽い運動での動悸や息切れ
- 顔の青白さや肌荒れ
- 爪の変形
- 氷が食べたくなる
私も無性に氷が食べたくなり昼夜問わずボリボリ食べていたけれど、これは身体が鉄分を欲しているサインなんだとか。
これらの症状は慢性となると自分では気がつけない人もいます(私もそのひとり)。
医者にも、今だるいはずだけど大丈夫?と聞かれるも、そんな自覚なんて全くない!
仕事終わりの帰宅後のぐったり感なんかは他の人もこんなもんだと思ってたし、仕事後にジムに行く人とか信じられないと思っていたけど、そもそも自分の疲れ具合が普通じゃなかったのだと気がついた瞬間だったのです。
なるほど、夜は倒れ込んで動けないほどキツいわけだよ。
みんなそんなもんだと思ってたよ。
放置し進行が進んで重症になると、失神や心不全にも繋がるそう。
さすがに「このままでは心不全になりかねません。」という医者の言葉を聞いて、事の重大さを思い知りました。
身体はいつもサインを出していたのに、全然気づいて労わってあげられていなかったのだなと猛反省。
ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ役割をしているので、貧血でヘモグロビンが低下すると心臓の負担を増やし、ポンプ機能が低下することで心不全になるのです。
たかが貧血、されど貧血。
本当に厄介で怖い症状なのだ。
そして隠れ貧血と呼ばれる潜在性鉄欠乏症、非貧血性低フェリチン血症などと呼ばれる状態では、ヘモグロビン値は正常にも関わらず、体内の鉄が不足している状態なのだとか。
隠れ貧血の症状は下記のようなものがあります。
- 疲労感や集中力低下
- 息切れや動機
- 肌の乾燥
子どもがいつもだらりと机に突っ伏したり、やる気や集中力がない、朝起きるのが辛そうといった目にみえやすいサインを出していたら、そして自分自身がそのような状態なら、いちど貧血を疑い、医師へ相談してみるのがいいと思います。
我が家の息子は食物アレルギーの血液検査の際に貧血気味だと言われていました。
なのに私はたかが貧血だと思い、今まで本当になにもしてあげていなかった…
すぐにネットで調べ、子ども用のサプリメントをポチる。
購入したのはこちら。

飲み始めてまもないが、ピタッと氷を食べたがる症状がなくなったので、おそらく鉄分がきちんと吸収されているのだと思います。
栄養士でもない限り、親が献立で栄養バランスを考えるなんてはっきりいって無茶難題だ。
だからこそサプリメントを上手に使わなければと思いました。
私の貧血
前回のブログで書いた百日咳の血液検査で、直ちに治療が必要なほど悪化していたへモグロビンの数値。
先ほど女性は11.3〜が正常値と書いけれど、私の数値はなんと7.2。
今までも貧血だったけど、さすがに7という数値は初めて叩き出した最低値。
処方されて飲み始めたのが、クエン酸第一鉄Na錠50mg「NIG」という鉄剤でした。

そしてこれを飲み始めたのが悲劇の始まりだったのです。
治療と副作用
ちなみにこちらの薬、以前の治療の際にも飲んだことのある薬です。
この薬を飲んだ次の日、ものすごく激しい下痢に見舞われました。
ちょうどランチで大戸屋のカキフライを食べた直後に薬を飲んでいたので、下痢になった時はカキフライに当たったのだと勘違いしてしまい…
しかし3日も4日も続く腹痛のない下痢に、なにかがおかしいとようやく気がつき、この時点で鉄剤の副作用を初めて疑ったのでした。
鉄剤は夕食後に飲んでいたので、最初は夜の症状が強く、夜中にハッと目が覚めてトイレに駆け込む日々。
それも下痢は数回に渡り波のように襲ってくるので、ベッドとトイレの往復を何度か繰り返し…
寝たいのに寝れないという辛い日々が数日間続いたのでした。
日中も下痢が出ないわけではなく、仕事中にも何度かトイレに駆け込みました。
そんな具合で下痢に苦しんでいると、病院から百日咳の結果の電話が来たんです。
もちろん下痢で苦しんでいる旨を伝えたけれど、ほどなく鉄剤がなくなる前に再診する予定になっていたので、それまで様子を見てくれとのこと。
しかもこの時はまだこのあとのさらなる悲劇である薬でのアレルギー、薬疹が出ていなかったのです。
ついに薬疹が。身体からのSOS反応
鉄剤を飲んで2週間が経過したある日、お風呂で次の身体の異変に気がつ来ました。
胸の辺りになんとなく赤いブツブツが出ている…
最初はなんだろう?肌荒れか?程度にしか思わなかったのですが、3日程で胸から二の腕、腰の両サイド、お腹、股関節、股の内側に広がっていった。
お風呂に入ると血行が良くなるからなのか、日中よりも発疹の赤みも凹凸もひどくなり、お風呂後には乾燥で細かく皮が剥離するという状態になっていました。
私はこの時人生で初めての薬疹というものを経験したので、ネット検索でようやく薬疹なのでは?と疑ったんです。
特にひどかったのは二の腕で、腕は日常的によく動かす部位なので、服との摩擦で常に痛いようなかゆいようなウズウズした状態に。
他の部分も猛烈にかゆいとまではいかないけれど、なんとなくムズムズ、ウズウズする感じがしていました。
これはもう身体からのSOSの緊急サイン!!!
肌に異変があるなんて、女性として最も避けたいことです。
薬疹が出始めて4日目、もうこれ以上この薬剤は飲んだら危険だと思い、予定より早く病院に行くことにしました。(←本当は薬疹が出た段階ですぐ医者に診てもらい薬を辞めるべき。私のように我慢してはいけません。)
結局、診断は薬疹。
鉄剤はインクレミンシロップ5%というものに変更され、整腸剤とステロイド入りのローションをもらい、消化器内科と婦人科への紹介状を出されて一度帰宅。

重度の貧血の場合、消化器のどこかでじわじわと出血している場合と、筋腫などによる生理の出血が多いことが疑われます。
なので消化器内科と婦人科で原因をきちんと検査して、貧血の原因を突き止めなければ本当の対策はできないのです。
ちなみに、このシロップの鉄剤でも薬疹が出る可能性はあるので、その際はすぐにまた病院へ来てくださいとのことでした。
もともとは午前中だけ会社を休む予定だったけれど、もうこの際、今日行ってしまえ!と紹介状を持って午後から総合病院の消化器内科を受診しました。
問診を受け、胃カメラ・大腸カメラの予約を取り、帰宅した時点で16時を過ぎてました。
9時からクリニックに行き、2つ目の総合病院は予約もなく初診だったので、この日はほとんど病院の順番待ちで本を読んで過ごしました。
それでも、今後の検査できちんと原因追究をして、しっかり治療しようと決意できたから良しとしよう。
このままだったら本当にまずいことになっていただろうと思うとゾッとします。
ちなみに、鉄剤を変え、ステロイドのローションも効き、今は発疹はほとんど消えました。
薬疹はこのような皮膚の症状だけでなく、高熱や臓器障害まで発展する場合があるそうで、本当に恐ろしいものです。
薬疹かな?と思ったら直ちに医者に相談してください。
サプリメントを飲んでみる
実は今回が初めてではない貧血の治療。
鉄を数ヶ月飲んでは、いつの間にか止める…毎回この繰り返しでした。
本当はきちんと治療を続け、その後の改善策を医者と一緒に考えるべきだったのです。
貧血の改善策といえば、もちろん食事からバランスよく鉄分を摂取することが一番だとは思うけれど、仕事に育児に家事だって忙しいのに、毎回の食事のバランスを完璧に整えられるほど時間がないのが現実。
できることならちゃんと食事から摂取したい。
でもそれはどう考えても私の今の生活スタイルでは無理なのです。
そもそも体に必要な金属系の栄養素は、食事から十分な量を取るのも難しい。
だからやっぱり効率面を考えると、サプリメントを使うのが現実的だと思います。
現在、鉄分は病院から処方されているから良いとして、その他にも自分に足りない栄養素はなんなのだろうかと、ネットで色々と検索しているうちに、どうやら亜鉛もサプリメントから取ったほうが良さそうだと思いました。
亜鉛というのは体内で作り出すことができない栄養素で、抗酸化作用、免疫向上、皮膚や髪の健康維持などの役割があり、ビタミンDと一緒に摂取すると効果的なのだとか。
ただし、鉄との同時摂取はお互いに吸収を阻害し合うため避けた方がいいらしい。
鉄を飲んだら最低でも2時間以上は時間を空けて亜鉛を摂取すべき等の注意点があるので、せっかくサプリメントを買うからには摂取のタイミングもよく調べてから活用すべし。
もちろん医者や薬剤師への相談もすべきです。
私も購入したはいいけど、今は鉄の摂取が最優先。
医者に相談するまでは飲みません。
なんだかんだで、結局どの栄養素も不要なんてものはないし、全部同じように大切。
要はバランス!これに尽きるのだと思う。
一つの栄養素が過多でも身体は必要量以外は排出するわけだし、お互いの相乗効果で元気は作られる。
生きることは食べること。
人生でいったいあと何回、幸せに美味しい食事ができるのだろう。
それって健康があってこそだよね。
ただ胃袋を満たすためだけの食事はしたくない。
自分で食べるものを選択できるってつくづく幸せなことだと思うのです。
というわけで、今回は鉄欠乏性貧血の治療により副作用に苦しんだ経験をまとめました。
先日、胃カメラを終え、これから大腸カメラと婦人科での診察が控えています。
この際、徹底的に身体を調べ、元気になる努力をしようじゃないか。
本日もお読みいただきありがとうございました。
良い一日を。


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